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思い出1-2

教職1年目の思い出 つづき

 

私は2年生を担任させていただきました。

前の日記にも書きましたが、今思い出すと恥ずかしいことばかり、申し訳ないことばかり…。でも自分のできることを一生懸命やっていたように感じます。

 

とにかく、子どもたちがよくくっついてきていました。

「先生~先生~」って感じでした。

とても可愛い子たちでした。

 

2学期のおわりごろ、朝の通勤中に車の事故に巻き込まれてしまい、救急車で運ばれました。幸いひどいけがではなく、学校に戻ることができたのですが、病院から学校に戻るまでの間、代わりの先生が朝の時間から私のクラスを見てくださいました。

 

その先生が私が救急車で運ばれたことを子どもたちに伝えたため、

「先生が死んじゃう!」と思ったらしく、

学校に戻ると、私を見つけた子どもたちが泣きながら教室から飛び出してきました。

「大丈夫だよ~」と声をかけるとみんな安心してくれました。

 

ここまで心配してくれる子どもたちに本当に驚きました。

 

それからあっという間に3学期の終わりになりました。

正式採用が決まり、同じ学校に続けて務めることを希望していましたが、叶わず

4月のはじめに3年生になった子どもたちの前でお別れすることになりました。

 

ちょうどそのころは、離任式と赴任式が同じ日にあり、離任後にすぐ赴任する学校に向かうことになりました。

 

桜がきれいな日でした。

私が車に乗り込み、赴任先の学校に向かうところを子どもたちが見つけました。

「先生ーー!」と集まってきました。

泣きながらお別れをいう子どもたちに手をふり、学校を後にしました。

 

赴任先の学校に向かう道中、胸がいっぱいでした。

 

細かく書けばきりがないですが、本当に充実した一年間でした。

私にとって教職一年目は子どもたちをはじめ、保護者の方や先生たちに支えられ、

今考えれば「教師」とは言えないような自分でも「先生」と呼んでくれて、

たくさんの温かい気持ちをつくってくれた一年目でした。

 

今教師を続けているのも、この一年間のおかげだと思っています。

 

そのときの子どもたちはもう中学一年生。

もうあのときのことも、私のことも覚えていないかもしれないけど、

私はいつになっても「一年目」の子どもたち。

忘れられません。