おに先生のブログ (noteに引っ越しました)

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所信表明

今日は、多くの小学校で「始業式」の日ですね。

もし、学校に異動していたら、赴任式で挨拶をして、新しいクラスが発表されて、新学期がスタートする、という日だったと思います。しかし、今年はそれがなく、こうやってここでスピーチをしています。

 

新しい学級担任になって、学級びらきの際に子どもたちに何を話すのか、いつも考えていました。学年やクラスによって毎年少しずつ違っていますが、だいたいいつも話していたことが、

「このクラスのみんなが、一年経った時に、『このクラスでよかった』と思ってほしい」勉強が分かるようになったり、友達と仲良くなったりできるといい。でも、そのためには先生一人の力じゃ絶対無理だから、みんなの力を貸してほしいんだ。みんなの力でこのクラスをよりよくしていこう」と話していたと思いますし、1年間、何かにつけて話をしていたと思います。

 

つまりそれが、私の「やりたいこと」だったと昨年度、学級担任を離れて気づきました。

 

そして学級担任だからこそできていたことだ、と気づきました。

しかし、昨年度「理科専科」として多くのクラスで授業をしたり、ICT活用推進の立場を担ったりする上で、学級担任ほど一人一人の子どもと関わりを持つことはできませんでしたが、

幅広く子どもたちと関わることができ、たくさんの先生と子どものことを話すことができました。その中にはいわゆる「気になる子」もいて、そのような子について話す機会が多かったように思います。

 

やはり私は「子どもたちみんながよりよい学校生活を送れるようになったほしい」という願いをもとに、教員の仕事をやってきたんだと改めて気づくことができました。

 

今年度は、学校を離れ、子どもたちから離れる立場になりましたし、おそらくICTを活用推進を多くの学校で普及させていく立場になると思いますが、「ICTを活用できますよ!」というキラキラした実践を伝えていくのではなく、教室にいる、学校にいる多くの子どもたち、その中でも「勉強が分からない」「友達とうまくいかない」という子どもたちの存在を見捨てない、そういう心づもりでやっていきたい、忘れないようにしたい、と思っています。

 

これでスピーチを終わります。