担任がしたい
授業がしたい
という先輩の話を時々聞きます。
管理職にならずに、学級担任を続けている先輩からも
「授業がしたいから、担任を続けている」
という話を聞いたことがあります。
小学校でいえば、学級担任をすれば授業をするのは必然なので、
「担任がしたい」「授業がしたい」という思うことはあまりないとは思いますが
担任から離れて「授業がしたい」と思ったり「担任がしたい」と思ったりするのは、
今担任から離れて、授業をしない身になってみて何となく分かります。
おそらく、担任をする、授業をするというのは「教師としてのやりがい」を発揮する場
なのではないかと思います。子どもと一番接するし、何が起こるかわからない。
思ってもみないような子どもの発言に驚いたり、準備していた通りに授業が進まず落ち込んだり・・・毎日が試行錯誤の連続です。
そこに「やりがい」を感じたり「おもしろさ」を感じるから、「担任がしたい」「授業がしたい」と思う方もいるのではないかと思います。
私は2年前に学校を離れ、担任を離れました。それからずっと担任をしていません。授業もほとんどしていません。それでも「担任がしたい」「授業がしたい」とはあまり思いません。今年度は学校に戻って教務の立場で、授業の補充をしたりしますが、やはり思いません。
担任をすること、授業をすることは、やりがいがあるし、楽しいというのはわかっています。
担任をすれば、すぐに学級づくりであれやこれや考えるし、授業をつくるのも頑張ると思います。でも、ないならないでいい。
おそらく、僕にとって「それ以上」のものがあるのでしょう。それは「集団における所属感」や「クリエイティブさ」を今の職場、仕事に感じているからだと思います。もちろんそれは、
担任をしていても感じることができるのですが、今の立場ではないとできないことはたくさんあります。例えば、今は学校の行事や研修の計画を立てる仕事をしています。これは担任時代にはできなかったことです。担任時代以上に、周りの同僚とコミュニケーションを取るようになりましたし、僕の関わり方が職場に与える影響の大きさも感じています。
結局、どんな仕事、どんな立場であっても、僕は満足するのではないかと思います。
とはいえ、今の仕事、立場をキープできているのも、周りの方々のおかげ、の部分もあります。今の立場でいられること、今の仕事ができることを当たり前と思わず、楽しむことを忘れずに続けていきたいと思います。