教務を担当しているので、いろいろなクラスに入ります。
すると、教室環境の違いに気づきます。
一番分かりやすいのが、掲示物です。
お便りの掲示
子どもの作品の掲示
学級活動の掲示
そのようなものが、どのように掲示されているか先生によって違います。
経験の長い先生の教室は、見やすい。
どこに何が掲示されているか分かりやすいし、きれいに並んでいます。
毎日授業があり、教室ではいろんなことが起こるので、なかなか掲示物まで気が回らないものだと思います。僕は担任時代、このような掲示物は、子どもが何かしらの活動をしている時に貼っていることが多かったです。これは、1年目の時に隣のクラスのベテランの先生の動きを見て学びました。
その先生は子育てをしながら仕事をしていたので、日々忙しそうにしていましたが、いつのまにか教室の掲示物などが完成していました。それは「隙間時間」に掲示物を貼っていたからだということを、何ヶ月かした後気づきました。
その先生にとっては「当たり前」の仕事なのでわざわざ私に教えてくれることはありませんでしたが、当時の僕にとっては重要な仕事術の一つでした。それから、参観や研究授業などの予定を見通して、教室の環境を整備していくことも学び、何年間か教員を続けていく中でできるようになってきました。
このようなちょっとした教員の仕事は、一つひとつ学んでいくものだと思います。
先日も、若い先生が保護者からの問い合わせで四苦八苦していました。私にとっては
「そりゃあこう答えればいい。そもそも事前にこうしておけばいい」とすぐにピンときますが
その先生にとっては見当がつかなかったんだと思います。
このようなことも一つひとつ学んでいくことだと思います。
いつのまにか、中堅の立場になったんだなと思います。
どのように若い先生たちに教えていくのか。僕の一つの課題です。