おに先生のブログ (noteに引っ越しました)

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急な広がり

私の勤める自治体で『学び合い』が広がっています。

 

◯◯学校が取り組んでいる

研究テーマにしている

学年で取り組んでいる

 

数年前には考えられなかったことです。

私も堂々と『学び合い』実践者だと言えるようになりました。

 

さて、『学び合い』が広がっていくのはいいんですが、本を読まなかったり、授業の方法レベルで簡単に取り組んだりすると失敗する恐れがあり、それが『学び合い』否定に繋がるのではないか、という話を最近聞きました。

 

確かにそういう不安はあると思うんですが、

私はその点に関してそこまで心配するまでもなんじゃないかなと思っています。

 

『学び合い』の講師をして思ったんですが

私なんかよりずっと質の高い『学び合い』ができそうな方をたくさん見ました。

そんな方はきっとどの学校にいるはずで、そういう方と共同して取り組めば、問題は解決できるし、授業もよりよくなるのではないかと思います。

 

もちろんわたしのような実践者に出会うのは以前より容易だし、本もたくさんあります。

きっと大丈夫、わたしはそう思っています。

 

 

 

 

 

 

 

元気

やはりこの仕事は体力・気力を使うんだなと。夏休みとペースが違いすぎて、疲れを感じています。

 

子どもたちも同じなんだろうけど、

それを感じさせないくらい、元気です。

 

今日はとてもいいなと思うこともありました。

元気になりますね。

 

そのことはまた書きたいと思います。

似た経験を経て

『学び合い』の考え方を学んでいく過程で、

同じような悩みを経ていくと、実践者の方と話したことがあります。

 

最初は、課題の作り方など授業のことに悩み、

同僚との折り合いのつけ方に悩み、

保護者との関わり方に悩み、

特性のある子への関わり方に悩み

集団への語りに悩み

 

…と遅かれ早かれ、似た経験をするのではないかと思います。

 

もしかしたら、今私がモヤモヤしていることは、他の誰かが経験していること

かもしれません。今一番もやもやしているのは、

「他の学年や隣のクラスがうまくいかない時どうすべきか」

 

残念なことに「うまくいってないのはなぜか」分かってしまうことがあるんです。

でも、その答えを直接伝えても受け入れもらえない。

私が教室で答えを示しても受け入れてもらえない。

 

結局、そばでモヤモヤしながら時が経つのを待つのです。

ひどい場合には、私に自分の願いとは異なる行動を迫られることにもなります。

 

これを乗り越えることで私も一つレベルアップできるのかなと。

今までの悩みが、自分一人レベルだったことを考えると、

ものすごくハードルが高くなったなあ。

 

がんばろ。

 

 

小学6年生①

小学校の1年生から6年生の担任の中で、

一番大変だなと思うのが、6年生だと私は思います。

何が大変か。主に次の3つ

【子どもへの関わり方】

【授業】

【行事】

量も多ければ、求められる質も高い。

特に2学期は特に大変です。

 

まず【子どもへの関わり方】

個人差があると思いますが、6年生の後半になると特に女子は精神的な変化がかなり現れると思います。友人関係がぎくしゃくしたり、担任との関係が悪くなる場合もあります。「思春期だから」といえば簡単なのですが、起こりえるトラブルとその指導や配慮の難しさはかなり気を遣います。私も2回担任経験がありますが、どちらのクラスも

女子絡みのトラブルが多く、保護者と話すことが多かったです。

 

【授業】

「6年生だからレベルが高い」という簡単な話でなく、

単純に教科が多いです。5年生から加わる家庭科をはじめ、総合的な学習の時間や

外国語活動は準備や教材研究にかなり時間を使います。

社会科は歴史と公民の学習があり、教科書レベル以上のことを子どもが知っていることも多々あるし、塾に行っている子にとっては、学校の授業は簡単すぎる、つまらない

と思われても仕方ありません。また、私の自治体では、社会の歴史授業研を必ず行わなければならないので、これもかなりの時間を要します。

 

【行事】

修学旅行を秋に設定している学校は多いと思いますが、これも相当準備に時間がかかります。委員会に提出する書類はもちろん、旅行会社やホテル、見学地との連絡をしなければならないし、子どもたちが安全に学べるよう、十分に打ち合わせをする必要があります。音楽発表会などの行事は「6年生・最高学年」というプレッシャーをかけられますし、卒業文集、アルバムの作成はほぼ時間外にしかできない仕事です。冬休み、他の先生たちがいない中、ひたすら打ち合わせとチェックに時間をとられます。

 

もちろん、これだけではないんですが、他の学年にはない大変さが6年生にはあります。正直6年生を2回持つまでは、こんなに大変だなんて気づきませんでした。

だから、他の学年を担任していて、「6年生大変そう」まで思っても、具体的に何かできるわけではないんです。個人的には学校全体で6年生の大変さを理解し、少しずつでも仕事を分割したり、代われるものは代わるべきだと思います。

 

 

2学期を乗り越えると、3学期は少し余裕が出ます。教科書の内容に余裕が出るのもありますが、「卒業式」という分かりやすい目標があるので、子どもたちと「頑張ろう」という意識も生まれます。また、「中学生に向けて」という意識も出てきます。

 

私も過去担任した6年生の2学期が苦しすぎて、3学期力を入れすぎることになり、空回りした経験があります。子どもとぶつかったこともあります。いろんな失敗や苦労もありますが、やはり6年生を最後まで担任することは自信になりますし、子どもたちと進学後にもつながりが持てることが6年担任の魅力です。

 

6年生担任の先生たちにエールを送りたいですね。

 

常連なき会

今日は『学び合い』の会に参加しました。

県内外からたくさんの方が来られました。

 

いろんな方とたっぷり話す会になったのではないかと思います。

 

長年この会にいる方々とアフターで「常連が集まる会ではなく、いろんな方がどんどん来る会にしよう」という話になりました。

 

私もその通りだと思います。

内輪感を出しすぎたら、誰も寄り付かない。

すなわち『学び合い』が広がらない。

 

ただ、ニーズは合わせた別の会も作らないといけないという話にもなりました。私もその必要性を感じ、若手の先生を集めた会を個人的に開いていました。

 

私もいつの間にか、『学び合い』実践歴が長くなってきたので、ポジションを変えていこうと思います。

なぜ荒れるのか

「子どもたちが荒れないように」

 

今日そんな話を聞きました。

そのために規律を整えると。

どうなのかなぁと思いながら、

たまたまこんな記事も見つけました。

 

http://news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/12550885/

 

私の意見はこうです。

私なら子どもたちに

子どもたちに「荒れるよりももっと楽しいことあるよ、それはみんなで一緒に勉強することさ。」と爽やかに言いたい。

 

勉強の楽しさを知った子達は荒れない。

学校で仲間と過ごす楽しさを知った子達は荒れない。

 

と私は思います。

そしてそれを子どもたちに体験して知ってもらえるようにすればいいだけじゃないの、って思います。

 

問題はそんな深くない、そう思っています。

どのようなアプローチを

今日は研究授業の意見交流会がありました。

 

『学び合い』しかない!『学び合い』以外ありえない  なんてことは思ってないんですが、

 

「何を学ぶのか?」

「話合うのが目的になってないか?」

「意図的グループをする理由は?」

 

次々と思う違和感に対して、

柔らかく意見したつもりでしたが、

トゲトゲした印象を持たれたんじゃないかと。

 

あああ、

学校の研究をないがしろにするつもりはないけど、発言するたびに1人だけこだわるところが違う自分、浮いてるよなあ。

 

6年間の日記とふりかえりジャーナル

今日、ある先生と話をしている時に、私が昔日記をつけていた話になりました。

 

実際に日記をつけていたのは、高校卒業してから大学5年目までの実質6年間です。

ノートは10冊ほどになって、今でも家のどこかに封印しています。

 

そもそも、なぜ日記をはじめたかというと、会話する相手がいなかったからです

来る日も来る日も、予備校と家の往復。

親にも申し訳なくて話をすることはなかったし、予備校で友達はゼロ。

高校の友達はみんな進学したり、留学したりしていたので、会う機会もない。

毎日、自分の気持ちを日記に書いては、自分を奮い立たせていました。

それしか方法がありませんでした。

 

その習慣が身についたからか、大学進学してからも、日記を書き続けていました。

何より、自分の気持ちをぶつけること、あとから振り返って面白いこと、

完全に自分のためにやっていました。誰にも見せることも存在をあかすこともありませでした。

 

結局、就職するまで続けた日記は、今は書いてはいませんが、ブログを書いたり、

Facebookで発信したりして、同じようなことはしています。

 

自分にとっては、誰かに見てもらえるというよりも、自分のために書いているようなものなんですね。

 

 

ただ、今日話をするまで、そんなこと忘れていました。

「その日記が今のオオニシさんの学ぶ力、ふりかえる力になっているんですね」

と言われて「ああ、そうかあ」と思いました。

 

何かを得るためというよりも、「話す相手は自分だけで十分」というひねくれた思い

だけでやっていたことが、今になって価値づけされるなんて驚きです。

 

だからというわけではないんですが、

「ふりかえりジャーナル」には関心を持っています。

毎日、帰る前に書いてもらうんですが、どうしてこれをするのか、

子どもたちに納得してもらえる語りができる自信がありません。

 

私が日記を6年間続けてよかったことは、ただ記録が残ることと、

自分と対話できることだけど、それは自分にとって必要性があっただけであって、

子どもたちにそれを押し付けるのは何か変だなあと思います。

 

もちろん、続けていくうちに、日記のよさは気づいてくるとは思うんですが、

その後も自分で続けるくらいじゃなければ意味ないんじゃないのかなとか、

一年間でも続けることに意味があるのかなとかいろいろ考えます。

 

このあたりも誰かと語りたいところですね。

講師を終えて フィードバック

【講師その②】

 

今日は夏休み2回目、他校の校内研修に講師として呼んで頂きました。今回は『学び合い』のことを初めて知る方への1時間のプレゼンです。

 

どうすれば、聞いている方に関心を持ってもらえるのか。
最低限話すことは何で、一番伝えたいことは何か。それをどう伝えるか。そんなことを色々考えさせて頂く、よい機会になったと思います。

 

その①私の自己紹介。

15秒で自分のことをアピールすることを狙いました。

GTO(ガングロティーチャーオオニシ)だということ。

管楽器で野球応援ができることと、グラウンドでプレーできることを話しました。

 

単純にイメージしやすく、印象に残りやすいアピールです。

 

その②参加してくださった方の自己紹介

 

お一人ずつ、自己紹介。私がアピールしたので、参加してくださった方々にも

アピールをしてもらうことに。これがとても面白い雰囲気で行えました。

笑いのある自己紹介。おそらく職場の雰囲気がいいんだろうな。

この自己紹介を行ったのは訳があって、

 

職員室ではたくさん雑談をすることで、人間関係って築きますよね。それは教室も同じだと思いませんか。それを教科の学習で行っちゃおうというのが『学び合い』です。

 

と説明するためでした。

いろいろ考えた末、「新しいスタイルの授業ですよ」とか「アクティブラーニングですよ」と言って、従来の授業の考え方を崩そうとするよりも、「人間関係づくり」をベースに「子どもたちが話し合いをしたり教え合った方が人間関係良くなりますよね」と伝えた方がが、受け入れてもらえるのではないか。と考えたからです。

 

その③ビデオ

やっぱり実物を観る方が分かりやすい。先日の全国フォーラムでもわかりました。

今回は、1年間の変容が分かるような動画や、他教科での実践をのせて作成しました。

やはり、学年の前半と後半では集団の様子が明らかに違うので、観て分かりやすかったのではないかと思います。

 

その④実演

聞いているばっかりじゃ、眠いだろうなと思い、実際に『学び合い』をやってみる方がいいなと前回の講師の時にも思いました。しかも子どもたちが学ぶ内容でです。教えることにプライドがある先生は、かなり真剣に取り組んでもらえますし、「えーわかんない!」と気楽に言ってくれる先生もいます。何より、自分でやってみると結構難しいし、気づくこともたくさんあります。

 

その⑤実演の前に

もちろん、「はいどうぞ」じゃ『学び合い』じゃないので、

最低限おさえることは説明しました。

・課題の提示、交流、評価の流れ。

・導入の語り①学校は人づきあいを学ぶために来る

      ②子どもたちの力を信じている。そして効率がいい。

      ③全員達成、一人も見捨てない。

これは強調しました。実際に私が子どもたちに語るように、実演しました。

 

ここで気をつけたいのが、三つの観(最近は二つの観)を強調しすぎないことです。これは少しずつ腑に落ちてくるものでいいと私は思っています。これを細かく話出すと、

初めての方は興味を失うと思います。というより、そうでした。

どれだけシンプルに大事なことを伝えるか。だと思います。

 

⑥質疑応答

・ケンカをする子どもたちが多い。それでもうまくいくのか。

・グレーゾーンの子どもにどうかかわるのか。

・正解へのプロセスを間違わないようにするために、教師がどう見とるか。

・1年生の子どもでもできるのか。学年によって、うまくいくのか。

 

とてもしびれる質問もありました。「いい質問をありがとうございます。ぜひ、今度一緒に学ばせてください」と思わず言ってしまいました。どんな講師よって笑

 

今回校長先生が、『学び合い』に関心を持っていていたようで、私の話を聞いて、

「よしやってみるぞ」とやる気満々でした。

若手の先生と一緒に取り組んでいくようです。

一人ではなく、数名で実践できるのは本当にうらやましいですし、

よい結果が出ると思います。そして、途中で諦めず、

子どもを信じれば、きっとうまくいくはずなので、

頑張ってください。という願いをこめて学校を後にしました。

 

 

まとめ

今回の反省点は

・もっと聞いている方が何を望んでいるのか、困っているのか、相手の頭の中に入って

 いけなかったこと。

 

・予定の1時間を超えた。

 

・本当は、学校単位、学年単位で子どもたちの幸せを願えるようになりたいが、現状できていないこと、伝えていなかった。

 

 

とにかく、私にとってはよい経験でした。

またできれば、このような機会があるといいなと思います。