1年間の浪人生活を経て、北海道の大学へ進学することになりました。
縁もゆかりもない環境ではじまった新しい生活にワクワクして臨むものの、玉砕。
ロクに人間関係を築くことも、
自分の気持ちと大学生活に折り合いをつけることもできず
空回り。
思い描いていた学生生活とは異なり、ただただ孤独感だけが募る日々。
長期の休みは本当にやることがない。
ただただ毎日が過ぎていくことに焦りを覚え、したことといえば読書。
近所の本屋でポップになっていた本を手当たり次第に読みました。
その中でも当時の自分にヒットしたのが、この本。
北海道の大学生が、年上の女性に恋をし、駆け落ちをしていく、という物語で、
なんとなく自分の境遇と似ている若者が、すべてを捨てて自分の想いを貫いていく様が、
当時の自分には、とても新鮮に感じました。
あの頃の戻れば、いろんなことができたと思うけど、あの頃に迷走していたことが
今につながっているとも言えます。今、19歳の自分に声をかけるとしたら、なんていうだろうね。