子どもに学ぶ
「子どもに学ぶ」
そういう言葉を今までに聞いたことが何度もありました。
実は内心「綺麗事」と思っていました。
「教える身の自分がいったい子どもから何を学ぶのか?」
そんな気持ちがどこかにあったんだと思います。
教師になった当初は「子どもから学ぶ」ということよりも、
「子どもにどう教えるか」ばかり考えていました。
でも今になって少しずつ思います。
実ははじめから私は「子どもに学ぶ」をしていたということを。
授業をどうしようか考える時に真っ先に思うのが「子どもたちはこれでわかるのか」だと思います。
これはまさに「子どもに学ぶ」をしているからこそ、試行錯誤していたんだと思います。
ただ、当時はそんなことを考えもしなかったですがね・・・
まもなく低学年担任の2年間が終わります。
自分の器の小ささ
自分が目指したい教師像とのギャップ
そして多様な子どもたち・・・
そういったことに日々悩み考えつづけてきました。
この2年間で、本当に微々たることですが、私自身で変わったなと思うことがあります。それは
「まあいいっか、この子らしくいれば」と思えるようになったこと。
これは「子どもに学ぶ」ということを2年間し続けたからこそ、思えるようになったことだと思います。
それまではどんなに意識しても、直そうとしても「指導しなければ」と思ったり、イライラしていました。
今では笑って「ははは、わかんなかったかー」「あれーどうしたの?」と言えます。
こんなこと、多くの先生なら当たり前にしていることなんでしょうけど、
私にはとてつもない成長だと思います。そして少しですが、自信がつきました。
「少し先生らしくなれたかな・・・」って。
もしかしたら、私が教師を続けているのって、自分自身を変えたいと思っているからなのかな、と思います。
子どもと触れ合い、子どもに合わせて自分が変わっていく、そういうことに価値を見出しているのかもしれません。
いったいほかの方々は何を考えて、教師を続けているんだろう。
ちょっと話してみたいなと思いました。