ついに私も「性の多様性」についての授業を行う時がきました。
必修扱いになってから、ずっと該当学年を担任することがなかったので、「いつかはするんだろうな」と
思ってはいましたが、ついにきました。私の勤める自治体では、共通の題材を使って「性の多様性」を
子どもたちに教え、考えさせます。
題材を読んでいると、「どうすればいいか」と悩みます。
簡単に扱える内容ではない(他の題材が簡単というわけではなく)ので、
子どもたちに誤解のないように伝えたいと思います。
「教えることで差別を生む」というリスクは避けられません。
同性愛のことを教えたあとに男の子同士が仲良くしていると「カップルだ」という冷やかしに
なることが想像つきます。とはいえ、教えないことによる誤解の方が、リスクが高いと考えます。
「同性カップルだってあるよね」「心と体の性が一致しないことあるよね」ということを知り、
理解していけることを願って、授業することにします。
私が性の多様性の授業にやや思い入れがあるのは
自分自身に「性の多様性」に触れる機会があったからです。
学生時代の同級生からのカミングアウト
すぐには受け入れられなかった自分
「そちら側」の世界を知ることで、「普通」なんてないこと
「そういうこともある」と思えば、慣れてくること。
カミングアウトから築かれた信頼関係
幸いにも今回の題材に似た経験をしているからこそ子どもたちに伝えられることがあるのでは
ないかと思いますし、この題材を作成した方のためにもなるのではないかと思います。
そう考えていると、黒板を使って、文章だけ書く授業とか
指導案通りの発問の授業は考えられなくなっていきました。
結局、プレゼンソフトを使って、イラストを使いながら、説明していくことにしました。
作るのは大変でしたが、一度つくれば、今後も同様の授業のときに活用できると思います。
さあ、子どもたちはどう反応するのか。
頑張ろう。