友人が亡くなって4年がたった。
いいやつだった。結婚式にも来てくれた。
毎年、仲間が墓参りに行ってくれている、ありがたい。
心の病が主な原因だとは思うけど、実際のところどうだったのか、よくわかっていない。
あの時、「俺らに何ができたんだ」とひたすら問い続けた。
結局、「毎年思い出そう」ということになった。
人というものは残酷で、そんな出来事でさえ、記憶が薄れていってしまう。
たぶん、自分たちよりも関係が少なかった人は、ほとんど覚えてもいないだろう。
いや、自分たちだってそんなに大したことは言えない。
震災だって、事故だって、事件だって、命を落としている人がいるのに、
自分と関係が少ないから、どこか他人事。
いずれにしても、遺族の気持ちに比べたら、自分なんて小さい。
あれ以来、学校における「教員の心の病」「いじめ」
にものすごく敏感になった。
なんで学校で、事故でもないのに、
潰れてしまう人が居続けるんだ。
命が奪われなきゃいけないんだ。
この4年間、自分にできることはないか、いつも考えていた。
時々、熱が入ってしまうこともあった。
そんなことやってるから・・・と、何度肩を落としたことか。
結局何も変えられなかったのか、
何か種をまいたのか、
ただの自己満足だったのか
精一杯なのか、どうなのか、
自分ではよくわからない。
でも、やっぱりこうやって、最低でも一年に一回は思い出す。
何かしないではいられない。
でも、やりきれない。何もできない。いや、やっぱりやる。
その繰り返し。今年もまた。
おう、死ぬ前に一言ってくれよ。誰でもいいからさ。