イノベーター理論とGsuite
G suiteを職場内で広げていく立場になって3ヶ月。一人一台導入を機に、いよいよ使う機会が増えてきたからか、職員室内でGsuiteに関する会話が増えてきた。直接私に聞いてくる方もいれば、近くの分かる人に聞いている方もいる。
逆に研修だけ受けて、あとはあまり動かない方もいるし、全然進んでない方もいる。
その様子を見ていると教室の様子を見とっているかのよう。『学び合い』と同じだ。
最初に私が言い出した時は、ほとんど誰も見向きもしない状態だった。
この時期はかなりきつかった。
「こんなものがありますよ」はスルー。
「これをしてください」もスルー。
「あのね、12月から端末配布ですよ」とつい言いそうになる時もあった。でも、ここは我慢するしかない、と思って粘り強く関わ方を試行錯誤した。
転機となったのは、10月末の研修頃。私の語りが響いたのか、G suiteの便利さに気づいたのか、2〜3人の方が、使ってみたり、自分で勉強しようとしたりし出した。そこから、学年だったり、近くの人に情報を共有するようになり、それに影響を受けて、使い出す人が増えてきた。
あれ、これってイノベーター理論の「アーリーダプターとアーリマジョリティじゃない?」と思った。
イノベーター理論自体はきちんと勉強をしないけど、この本を読んで概要は理解しているつもりだった。
それから気づくようになったのが、「レイトマジョリティ」「ラガート」の存在。
「レイトマジョリティ」「ラガート」の方々は、とにかく私からの働きかけでは動かず、周りの影響もあんまり受けない感じ。研修内で行ったことや一通りのことはするけど、あとはしない。または、全然しないのいずれか、であった。
「そんなの調べればいいのに」「自分で考えてみたら」と思ってしまうような、小さな質問をしてくるのもおそらくこのグループの人たち。学校の先生といえど、私が考える「主体的な学び手」とは思えない行動だと思ってしまう。目の前に「一人一台端末配布」「オンライン授業」が迫っているのに、優先順位が低いのか、自分の能力が分かってないのか、計画性がないのかあんまり動かない。
正直、見通しを持って行動するタイプの私にとっては、全然理解できない。もう「理解できないもの」「考え方がそもそも違う」と思ったほうがいいと、思った。
でも、クラスでもこのようなタイプの子たち、いるよなと思うと少し気が楽になる。また、自分の関わりではどうしようもない、と思うと
心の持ちようが全然ちがう。
でも残念ながら、力不足、準備不足、配慮不足であっても、他人や物のせいにするんだろうな、と思う。もうそういう生き方が染みついているからどうしようもないんだろうけどね、いい先輩に恵まれなかったんだろうな、と思うようにしておく。
というわけで、いろいろ学ぶことの多かった
G suiteや一人一台端末の配布。
あと少しで私の役目もひと段落しそうです。