10数年ぶりに論文を書く
ブログの更新が滞っていました。
理由は単純です。
論文を書いている
からです。
論文を書くなんて,大学生の時以来です。
しかも僕は,大学生の最後の卒業論文で「不可」を頂き,卒業式1ヶ月前に
留年が決まった人間です。同級生たちと卒業できず,ただ一人大学に残って「論文漬け」になった苦い思い出があります。あの時思いました。
「もう論文なんてこりごりだ」
と。
それから十数年、僕は論文に挑戦しています。
理由は二つあります。
・挑戦してみたかった、今年がチャンス
・論文しか評価されない
です。
私の尊敬する先輩方の中には、論文を書いて賞をもらっている方が何人かいます。
以前までは「すごいなあー、自分にはできないなあー」と思っていましたが、
「いつか書いてみたい、自分の力を試してみたい」という思いがありました。
そして今年、担任を外れ、一科目の授業に集中できるという立場になったので
書けるチャンスがおとずれました。「書く」ということになったときに、困らないように
データとして使える材料は集めていました。
そして、論文を書くきっかけが現れました。
「教員の世界は論文しか評価されない」ということです。
どんなに学級経営ができていたって、授業の質が高いからって、児童理解ができていたかったって「評価」されないことがほとんど。もちろん、それでも全然気にならないけれど、やっぱり全体の前で発言していくにはどうしても「評価」されるものが必要だということが、十数年学校現場にいてよくわかりました。
だからこそ、論文を書く、ことにしました。
もちろん、「評価されたい」わけではないです。
自分の発言に重みを持たせるためです。
「何を言ったかではなく、誰が言ったかで決まる」という言葉を聞いたことが
ありますが、まさにその通りだと思います。
というわけで書き始めたらあれよあれよと年末。
家族にものすごく負担をかけましたが、妻は応援してくれました。
ありがたい限りです。
ここまでやったからには、「参加賞」ではなく、ちゃんと賞を取りに行く、そんな論文を書きたいと思います。そして、留年して絶望の淵にいた自分に「お前はよくやった」と言いたいですね。