卒業を見届けること
中学生の時、同じ学年の先生が、年度途中亡くなった。
担任ではなかったけど、授業を受けていたので、とても驚いた。
担任の先生が涙ながらに「どうして卒業まで生きられなかったのか」と泣いていた。
当時の僕は、担任の先生が泣いている意味があまりよくわからなかったし、
亡くなった先生に対して、悲しいという感情はなかった。
「卒業」とか「死」とかが分からなかったんだと思う。本当に。
でも、なんか好きな先生だった、というのは覚えている。サバサバしてよく笑う人だった。
この記事で紹介されている先生は、ドラマのようだ。気力で生きながらえたのか、たまたまだったのか分からないけど、最後まで教師として全うできてよかったなと思う。
一方で、このように全うできなかった人もいるだろう。僕の中学校の時の先生もそうだ。
記事もならないし、多くの人の記憶にも残らない。でも、日々の生き方が人の心の中に残る。
それだけでも十分ではないか、と思う。そして、そんな生き方ができたらいいなとも思う。