おに先生のブログ (noteに引っ越しました)

小学校の先生のブログ→引っ越しました→https://note.com/onisensei024

僕が担任の先生ではなくなっても、君たちはきっとできる。

 

ある学習の一環で「クラスがどのように成長したか」を子どもたちに考えてもらいました。

 

まずは1学期のクラスの様子を出してもらい、今と比べることにしました。

僕は、2学期から担任を交代したので1学期の子どもたちの様子は分かりません。

Googleジャムボードを使って、書いてもらいます。

すると、出るわ出るわ「荒れたクラス」の様子。

「毎日ケンカ」「勉強に前向きではない」「うるさい」

などなど、たくさん出てきます。

 

以前の担任の先生から少し話は聞いていましたが、相当ゴチャゴチャしていたのでしょう。

子どもたちは過去のことなので平気みたいですが、担任の先生は大変だっただろうなと思います。

 

次に、今のクラスも様子も出してもらいました。

「仲がいい」「勉強が楽しい」「明るい」

など前向きな表現がたくさん出てきます。確かに、2学期のはじめ、僕が担任を引き継いだ時より、子どもたちの仲は良くなったように思いますし、勉強にも前向きです。トラブルもそんなに起こりません。子どもたち自身も、変化を感じているのでしょう。

 

それから僕はこう尋ねました。

 

「なんで「仲がいい」「勉強が楽しい」「明るい」クラスになったんだろうね」

 

すると子どもたちは、

 

『学び合い』

「おに先生のおかげ」

 

と口々に言いました。

 

2学期で担任が変わり、クラスの雰囲気が変わった。それは新しい担任である僕がいろいろと仕組みを変え、授業の仕方を変えたから、というのは分かりやすい理由です。

 

そこで、僕は子どもたちに聞きました。

 

『学び合い』をしただけで、このクラスが良くなったと思う?

『学び合い』の何が、クラスがよくしたのかな?

 

 

そしてこのように語りました。

 

先生は、次の学年の担任をすることはない。もし万が一することになっても、クラス替えをするから、いくつかのクラスのうちの一つのクラスになる。だから、ちがう担任の先生のクラスになる子がほとんど。だから、今みんなに考えてほしいのは、「どうすれば、よいクラスが作れるか」ということ。「『学び合い』だからよかった」「おに先生だからよかった」ではなく、「いいクラスを作るには・・・・すればいい」ということを、このクラスで学んで、次の学年、それから先の学校生活、大人になっても生かしてほしい。先生が、担任の先生でなくなっても、君たちはきっとできる。

 

分かっています。

『学び合い』をするのも、クラスの雰囲気をつくるのも、担任の先生次第であるのも。

でも現実は、そうはいかない。子どもたちは僕から卒業していかないといけない。

子どもたち自身の力で、よりよい社会を形成していかないといけない。

 

 

ある子がノートに書いていました。

 

 

 

 

おに先生から教わったこと

一人も見捨てない。負けるが勝ち

 

 

 

 

 

そういうことです。