国家戦略に惑わされない
鼎談の内容をそのまま本にしたものなので、読みやすいしそんなに濃くはないんだけど(なんで値段が高いんだ)対話しているようで、実はそれぞれの主張を言っている「だけ」に感じてしまう本だった。
昨年の休校中から、制限のある学校生活を通じて、「ICT以前問題」とか「みんなちがってどうでもいい」とか「学びの孤立化」とか色々考えてたんだけど、それに対する答えにあたることが『「あたらしい学び」のつくりかた』という本で赤坂 真二先生が一貫して書いていていたので痺れた。
この本に書かれていて面白いなと思ったのは、今はICTの方が少数派で、珍しいから取り上げられているけど、そのうちそれが逆転するってこと。そしたら、ICT以外が際立ってきて、「学校では何を大事にするか」ってところに、人間関係とか信頼関係がある、と。
まさにその通りだな、と思います。そして、ICT以前の問題だろう、と思っていたけど、
これからは、ICTが当たり前になってから語られることでもあるんだな、と気づき面白かったです。
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DXのことが全然分からないことにも気づいたので、簡単そうな本を一気に読みました。
思ったことは一つ「ははーん、学校のDX化ってのは、要は国家戦略なのね。人材を育てようとしているわけだ。ま、時流には乗ろうとするけど、ブレない部分もあるよ。「誰一人取り残さない」なら、DX化に関係のある子も、ない子も含めて全員なわけですから。
だからこそ、赤坂先生の話が生きてくるんだよね。人間関係とか信頼関係ってDX化で際立つし、そもそもそこが基盤になるからね。