「ICTで生徒のやる気を高める」
という一文を見かけました。
あくまでキャッチフレーズだと思うので、どういう内容かまでは把握してませんが、
思ったことが一つ。
そんな簡単にやる気でるの?
なんなんでしょうね。
このICTで何でもできる言説。
これがその通りなら、もうすでにスマホを持ち歩いている高校生、超絶やる気アップして
勉強モリモリやってますよ。大人たち、英会話スクールなんていかずに、バリバリレベルアップしてますよ。
してないよね。
だから、そういうのを見るたびにこの言葉が出てくるんですよ。
ICT以前問題
まず、生徒がどうすればやる気を出すのか。いやその前にヒトはどうやってやる気を出すのか。そもそも「やる気」って何なのか。
そういうことをちょっとでも勉強したらわかると思います。
ICTだけで、やる気なんか起きない。
もし、ICTでやる気が起きているんだったら、それって逆に危険ですよ。
「うおおおおおお!こりゃああたまんねーーー!」なんて端末使いながら、言ってるようなもんですから。
ノートでやる気アップ
板書でやる気アップ
そんなはずないでしょう?それと同じです。
じゃ、どうやってやる気アップするのかって、私はこう思いますよ。
必然性
学ぶ目的・目標・やりがい
そういうものが人のやる気を高めるのではないでしょうか。
僕は、『学び合い』を実践して、どんどんやる気になっていく子と、だんだんやる気になっていく子と、最後までやる気にならない子を見てきました。でも最終的に、やる気になるのは、
「勉強しようぜ」と友達の言葉。
「がんばったな」という友達の言葉
「ありがとう」という友達の言葉
そういうものだと思うし、
先生が語る「この先の人生や社会のために学び続けること」を理解しているからじゃないか、と思うんです。完璧ではないけれど、教材とか板書とかそういうものにこだわるより、「友達」とか「目的」とかにこだわったほうがずっとよかった。
だから、ICTがあろうがなかろうが、大事なことは「どうすれば人はやる気を出すのか」だと思うんです。
ICTはそれからだ、と思います。
ああー学校現場で実践してええ。