崩壊学年を持つっていうけどさ
いわゆる「学級崩壊」が何たるかはっきりしないけれど、
明らかに「うまくいっていないクラス」というのを思い出しただけでも
震えてしまうので、なるべく使わないようにしている。
だいたい、「あのクラスは学級崩壊してる」なんてそのクラスの
子どもや保護者、先生はどう思うだろうか。
学級崩壊した学年を担任して、正常にしたーー
そんな投稿をSNS上で見た。
正直、不快な気持ちがした。
すぐにミュートしたけど、モヤモヤが残っていた。
だからこうやって、ブログを書いている。
「大変な学年・うまくいっていなかった学年を担任することになったけど、なんとか落ち着くことができた」って言えばいいじゃん、って思う。
昔、何かの機会に「この学年は結構大変だったけど、何とか軌道に乗ることができた」と
人前で言ったら、嫌味を言われたことがあった。「前の担任の先生を配慮してんの?」って
その時は「事実だからいいじゃん」って思ったけど、
僕自身心の中に「大変な学年を正常にした俺ってすごいでしょ」みたいなのがあったんだろうな、と今になって思う。
とはいえ、その当時、僕が発言したのは「子どもが悪いからじゃなくて、先生がしっかり子どもたちを育てたら落ち着くよ」と言いたかったんだろうな、とも思う。
すごく偉そうなことを言うけど、いわゆる「学級崩壊」のクラスには、先生側に要因がある。でもそれは、簡単に「こうですよ」と言えることでも、変えられることでもない。
それに、本気で何とかしようとしているのに、逆効果になっていることもあるから、余計に
アドバイスできるものでもない。
これは自分にも言えることだけど、自分に要因があっても、人は認めたくないものだ。
そういうわけで、僕は「学級崩壊」という言葉をなるべく使わない。
うまくいってないなかったクラス、学年を担任したとしてもゴチャゴチャ言わない。
だいたいはっきりと「崩壊」と言えるような状態ではなくても、実は「内部崩壊」している場合だってある。いや、そちらの方が危ういと思う。
特に「できる」と言われている先生のクラスは危ない。
最近僕はそう思っている。