イライラする自分をなんとかしたい
メタ認知という言葉があります。
最近、よく聞くようになってきました。
このサイトではメタ認知のことを
「自分の認知活動を客観的にとらえる、
つまり、自らの認知(考える・感じる・記憶する・判断するなど)を認知すること」
と説明しています。
メタ認知、教師である自分にとって重要なスキルだと思っています。
「どうしたら子どもたちに対してイライラしなくて済むか」
教師になってから私はよくこの点について悩んでいました。
しょっちゅうイライラしている自分自身を変えたいと思いつつも、
やっぱり気づいたらイライラしていて自己嫌悪に陥る、そんなことばかりでした。
そんな自分を変えるために、徹底して自分の感情や行動を分析しました。
どうしたら自分はイライラして、どうすればイライラしないで済むのか。
一つひとつ言語化し、行動を試していきました。
例えば、時間に余裕がない時はイライラしやすいので、準備を十分にしておくこと
教室ではハプニングが起こるので「まあそんなこともあるや」と思うこと
何か言わないといけない時は、一呼吸おいて、距離をとって、言うこと
他にも色々とありますが、試しては反省し、また試しては失敗しの連続でした。
いまだにうまくいっているとは思いませんが、おかげで、以前よりマシにはなってきたと思います。
一方、そのようにイライラすることを「正当化」することもできます。
「子どもがあんなこと言うからー」「親がーーーだから」なんて他人のせいにするのです。
私も昔やってました。
でも内心、子どもや保護者の言動は、自分のせい、というのも分かっていました。
そして、こんなことをずっとやってたら成長は止まってしまうな、とも思いました。
だから、正当化するのをやめて、すぐに謝るようにしました。
これはとても勇気がいることだけど、時間が経てばだんだんできるようになってきました。
結局、イライラするのは相手に何かを求めようとすること、期待していることが要因なようです。だからもう、何かを求めない。期待しない。「まあそんなもんか」と思う、これはとても大事なことだろうなと思います。
このように「イライラ」をメタ認知することで、「イライラ」を抑えてきたという話をしました。自分を知り、自分の行動を変えていくこと。簡単なことではないですが、とても大事なことだと思います。ずっと意識しておきたいことです。