#60 工業化社会のコード
https://www.jun24kawa.com/entry/2023/11/05/041339
「同時化・規格化・中央集権化のコードに縛られている工業化社会人」
「工業化社会のコード」
このような言葉が何度か出てきます。公立学校の教員である私も、このコードの中で勤め、このコードによる教育を行なっているんだろうと思います。
「授業」という点でいえば「一斉指導」が「工業化社会のコード」の典型例で、それを脱却する授業として『学び合い』やアクティブラーニング、個別最適な学びなどが挙げられると思います。
しかし、学習指導要領に基づく学校教育を行うことが、「工業化社会のコード」と言われるのであれば、一斉指導であろうが『学び合い』であろうが「学校の授業」と言えるでしょう。
西川先生のブログ記事の主張を私なりにまとめると「社会は多様化、非企画化、分散化しているのに、学校を統括している文部科学省が工業化社会のコードから逃れられないから、改革は進まず、改善の繰り返しにかすぎない。いっそのこと今の仕組みをすべて壊して、新しく建て直すくらいのことをしないといけないけれど、そうするにはものすごく時間がかかる」だと思います。
なるほどね、と思いますが、これを知ったからといって学校の教員が明日から仕事が変わるわけではないし、来年度に希望がもてるわけでもない。改善は一向に進まず、ただただ、一部の人間に負担がかかるだけ。
残す選択肢は学校の教員を離れるか、時が経つのを待つだけしかないでしょう。いずれにしても、どこかで誰かが苦しんでることになります。もしかしたら、私の身近な人かもしれません。
西川先生の記事を読んで、「工業化社会のコード」という言葉が出てくるたびに、ため息しか出ないのはこういうことなんだろうと思います。