教育を盛り上げる会①
第3回教育を盛り上げる会in熊本
行ってきました。
内容は
①苫野先生の提言「よい「先生」とはどんな先生か」
②苫野先生、遠藤熊本市教育長、前田先生、高校生の方、保護者代表の方のシンポジウム
③「学び続ける教師、子どもを育てるための条件とは」をワールドカフェで
でした。
今回の私の目標は、苫野先生にお会いして話すこと
先輩から出された問いの答えを見つけること
熊本の雰囲気を知ることでした。
①の苫野先生の提言「よい「先生」とはどんな先生か」について
まず、共通了解をするために「そもそも教育とは何か」「何が「よい」と言えるのか」という話を、ものすごく端折りながら話していました。まさに著書の「「よい」教育とは何か」に書かれていること、そのもの。ああ、読んでおいてよかった。読んでいたからこそ、エッセンスのみを話していたこともわかりました。本でものすごく丁寧に書かれていることを要点のみ話すというのは、相当な話術が必要だなよな、すごい・・・。と思いました。
人間の歴史は普遍闘争状態であり、そこで民主主義が生まれたこと。
ヘーゲルの「自由の相互承認の原理」を実現するために、公教育が必要だったこと。
この2世紀の間に争いが激減したこと。それは「みんなそれぞれ対等だよね」という価値が少しずつひろがったこと。
このような歴史や哲学の原理から「「よい」先生とは」
「子どもたちに「相互承認」の感度を育むことを土台に「自由」に生きるための力を育む先生」
・現代の「自由」とは何か。
・そもそも「自由」とは何か
・相互承認とは何か。
そして、信頼・承認の場として最後の砦となるのが、公教育。
このような話でした。抽象論の話が多かったから、やっぱり本を読んでおいてよかった。
そして、学校現場の人間としては、「相互承認」をどうさせるか、は常に課題になるだろうな、と思いました。
様々な教育実践は「果たしてそれは「相互承認」といえますか?」で本質を問うことができる気がする。
つづく。