自己満足
クラスの思い出を残してほしい。
そう思って、どのクラスでも3学期は「取り組み」をしてきた。
クラスの歌を作ったり、ダンスを踊ったり、壁絵を作ったり・・・
決して子どもたちが「やりたい」と言ったものではなく、
僕から提案して、僕が考えて、創っていったものだ。
結果的には一つの「企画」として形になり、懇談会などで
保護者に伝えて「いい思い出になった」「いいクラスだった」と言ってもらえた。
子どもたちからも「このクラスの思い出は歌を作ったことです」と言われた。
それが嬉しかったし、それが自分のクラスづくりの「こだわり」でもあった。
今年のクラスもあと少しで終わり。やっぱり「なんかやろう」と思うのは相変わらずだなあと思います。途絶えないところが、自分が「クラス」というものが好きなんだという証拠なんだと思います。そして、自己満足なんでしょう。子どもたちには僕の「自己満足」に付き合ってもらうわけです。
しかし、私はこの「自己満足」を一年の中で数回しか発揮していないと思います。
運動会、音楽会、そしてこのクラス企画です。
自己満足で、いい作品を仕上げていくこと・・・子どもたちはそれに付き合ってもらうわけですが、でもそうやって導くことで得られるものもある、と信じています。
実際に私が高校生の時にマーチングで演技していたものは、ほとんど「つくられた」「導かれた」ものでした。でもそれがなければ得られるものもなかった。
そして当時は「誰かがつくったもの」と思ってはいなかった。だからそれでよかった、と思います。
さて、今回の企画。
自己満足であることを自覚しながらも、クラスの思い出を作りたい、と思うことが
僕のエゴであることを自覚しながらも、実行していきたいと思います。
だって、この仕事を続けている理由は、僕自身のためでもありますから。