おに先生のブログ

小学校の先生のブログ 『学び合い』やってます

#27 学力低下

休校で学力低下が心配です

 

昨日のテレビで取材を受けていた保護者が言ってました。

「学力」とは何かはひとまず置いておいて、まず思うこと。

 

学力低下を気にしている親の子は学力低下なんかしない」

学力低下するのは、学力低下を気にしていない親の子」だと思います。

あ、だからといって別に後者の親を否定しているわけではありません。

 

学力低下を気にしているんだったら、いつまでも対応できない学校なんか期待しないで

教材買ったり、オンライン授業にチャレンジしたりすればいいのにって思います。いつまでも「学校何やってんだ」と思う暇があったら動いた方がいいですよ。いや、たぶんしてる。今日出てた保護者も絶対やってる。まあ、お子さんが勉強しないなら、それでいいんじゃないですか。しなくて。だって今一番大事なことは、家にこもることだから。家にこもっているだけ御の字ですよ。何もしないことに焦る気持ちはわかりますけどね。

 

担任する子どもたちにも多分おんなじようなことを、言ってきたと思います。だから懇談会で親たちから何度も不安の声を聞きました。

こんな勉強でいいのかって。

 

いいんです。なぜなら〜〜〜

ずっといい続けました。多分、なぜならの部分は聞いてもらってなかったと思いますが、言い続けましたを。最終的に諦めたか、納得したもらったとは思います。子どもたちが変わりましたからね。

 

 

さて、保護者のいう「学力低下が不安」というのは、

学力低下して不安=勉強についていけるか不安=受験でうまくいかない」

だいたいこんな所なんだろうな、と思います。

 

心の中では「受験が今と同じようになるわけじゃないだろうに」「そんなに偏差値の高い学校に行くことが大事か」「勉強についていけるって何」とかいろいろ思うのですが、そう思うのは仕方ない、と思って話を聞くようにしています。不安はつきものですからね。

 

さて、前置きがすごく長くなりましたが、「学力」って何か分かりやすく説明している本が

あります。

 

 

この本には「学力」の操作的定義について触れられ、学校でいわれる「学力」とは「テストの点数」と説明してあります。上にも書きましたが、結局「テストの点数が下がることが心配=勉強がわからなくて点数が下がる=入試に響く」まあ、わかりきったことですが、その通りだろうな、と思います。

 

しかし、この本でも触れられていますが、学校では「学力」というものをあいまいに捉えて、なんだか分かったような気がしてこの言葉を使用しています。「漢字、計算、音読」を基礎学力とし、それをあげようとする話になるといつも内心モヤモヤします。「なんで漢字の勉強したり計算の勉強したら学力アップなんだよ・・・」と。そんな点数なんてすぐに上がります。繰り返しやればいいんだから。もちろん繰り返してもできない子もいるんですけどね。でも平均点はあがります。

 

テストの点数は目標にしているし、子どもたちに求め続けているけど、内心は本気ではありません。別に点数なんて、見えやすい結果でしかないから。それよりも「かしこさ」を私は求めています。

note.com

 

もうこれを聞いた時、なんて優れているんだ!と思いました。

子どもたちに語る時に目指す状態がとても分かりやすい。そしてよく考えられている。

最初は真似していただけだったけど、話しているうちに、自分自身が「学ぶって何だろう」

「分かるって何だろう」「できるってどういうこと」「説明するってどういうこと」と

子どもたちの姿を見ながら、ずっと考えるようになりました。今のところ、これ以上の実践を見つけたことはありません。

 

 

 最近読んでいる本。すんごく難しいんだけど、新しい学習指導要領で書かれていることの源流って感じです。そして、おそらくだけど、ここに書かれていることって『学び合い』と「かしこさの階段」を実践することで実現できるんじゃないかな、って思います。もちろん、ここに書かれている「学力」はテストの点数なんかじゃありません。たぶん、休校中に、家庭でモリモリ学んでいる子たちの姿だろうな、って思います。この本に書かれている「学力」を身につけることができていないから、子どもたちは家で学ばない。いや、ドリルとかつまらない勉強をさせようとしてもするわけない。いずれにしても、大人たちの責任だと思います。

 

 

かしこさの階段にしろ、この本に書かれていることにしろ、「かしこさ」が身についてくると

子どもたちの行動力どんどん上がるし、めちゃくちゃ勉強してくるし、創作してくるよなって思います。それが周りに波及して、もっとパワーアップする・・・昨年度のクラスのようです。今日のZoomの会で、「昨年度のクラスどうだった?」と言われて「楽しかった」と答えたけど、何が楽しいって子どもたちが面白いこといっぱいやってくるから楽しかったんだと思います。まあおそらく、「学力」もかなり高かったとおもうけど、もう子どもたちの学ぶ姿を見て、保護者の方も納得したんじゃないかな、って思います。

 

 

最初の話に戻りますが、本当に保護者は学力低下なんか気にしているの?って思います。

もう期待してないんじゃないの、ってのが僕の予想です。期待されいないところに、期待を裏切るオンライン授業なんか持ってこられた日にゃあ、子どもたちの一部は拒否するんじゃないですか。「こんな授業より、もっといい授業がある」って。学校再開しても来ない子、タブレット持ってきて勉強する子もいるかも「先生の授業より、タブレットの授業を聞く方がいいです」って。なんかそんなことばっかり思います。

 

まあ番組の最後の方にお医者さんが言ってたけど「数ヶ月くらいで学力変わりますか?今は命を守ることが優先です」そうだよ。なんかずれていますよね。今は家にいるだけで御の字なんだよ。おそらく、学校に求めていることって、「子どもを安全に預かってもらうこと」なんだろうね。まあもちろん、子どもと親だってほどよい距離感は大事ですよ。学校の役割の一つですね。