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#28 最悪を想定する

 

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昨日、休校延長について発表がありました。

5月6日までの休校が土日も合わせて5月10日まで。7日、8日の猶予ができて、11日に再開するかどうか判断を先送りし、政府の決定に合わせるということみたいですね。大阪も同じようです。

 

これを聞いてがっかり。

ああ、学校を再開させたいんだろうな。と思いました。

あくまで想像ですけど、学校の再開を臨む人は多いでしょう。

 

ずっと家の中にいる子どもたち

家の中にいる子どもに辟易している親たち

子どもが学校にいけないから仕事できない親たち

 

学校再開の声が聞こえてきそうです。

家から外の様子を眺めていると、散歩や買い物にかこつけて出歩いている人もすごく増えたように思います。実家に用事があって車で出かけた時も、河川敷に人が溢れていました。最近公園封鎖のニュースを目にするよになりましたが、もう多くの人が家の中にいるのが限界、または「大丈夫じゃないの?」という気持ちになってきたのではないかと思います。

だとしたら学校再開を臨む人が増えてもおかしくないでしょう。

 

私は新聞で得た情報しかないから想像するしかありませんが、休校を伸ばすことは、休業を伸ばすこと。休業を伸ばすことは保障が必要になる。もうそんな財源が残っていない自治体は、経済活動を促すことを選ぶかもしれません。おそらく多くの人が新型コロナの収束を願って、いつも通りの生活を送ることを望んでいるのだから。

 

さて、先日リスクマネジメントは最悪を想定して行動する、という話を聞きました。あんまり素人が「最悪」を想定しても何にもならないと思いますが、自分の思考の整理のために、学校現場の「最悪」を考えると、やはり一番最初に考えられるのが、学校再開後のクラスター感染ではないか、と思います。

 

f-manabiai.hatenablog.com

 

素人ながらに予想しますが、5月11日から学校再開したらどんなに対策をしたとしてもクラスター感染はどこかで起こると思います。学校で一人でもかかったら休校という決まりがあるのは、3月頃の連絡がありましたが、果たして今は、学校に一人でもかかったら、どんなことになるか、なんとなく想像にし易いと思います。「学校側の対策はどうだったのか」「誰がかかったのか」「どうやって殺菌するのか」マスコミにも大きく取り上げられ、そんな電話が殺到しそうです。対応に困った教育委員会は、全学校に休校措置。結局、中途半端にはじまったと思ったら休校。先生たちは課題づくりに追われ、教育委委員会は対応に追われる。結果何も進まない。5月末まで休校を決めていた自治体はどんどん進んでいく。

 

いや、その前に学校がはじまったら病院に行く子が増えるから、病院は対応に追われることになる。今でさえ医療現場は逼迫しているという話はよく聞くけどそれをさらに加速させたら、今度は新型コロナ以外の病気や怪我の措置が遅れることになる。それって結局、私たちの生活を危なくするだけだってのは、想像つく。

 

こんな素人でもこれからはじまる最悪のシナリオが想定できる。

 

やはり何度も言いたい。自分なりに調べ、考えた結論は、ずっと休校。

オンラインを含めた方法で、家庭、子どもと学校をつなぐ。

育休中の自分に何ができるって、外出しないくらいなんだけど、もし学校現場にいるんだったら、休校延長を訴えるし、学校はじまっても「学校来るかどうか考えてください」とお願いできるようにしたい。

自分は今育休中だから少し感覚薄れているけど、「授業したい」「子どもたちに会いたい」と思っている先生も多いと思う。たぶん、自分も現場にいたらそう思うはず。授業の準備もがっつりやっていると思う。だけど、

もうそれどころじゃなくなるよ。こんなに素人でも「最悪」のケースを考えられるんだから。

 

ああ、なんかこう考えていると、今の自分にできることって、ないな。

『学び合い』を広げることが、来るオンライン化に向けて必要だろうという思いでいたけど、オンライン化どころじゃない。子どもと私たちの生活が危うい。医療崩壊は一番避けたい。でも、仕事がなくなった家庭や親やその子どもに、偉そうなことは言えないな・・・。ああ。