元ブックオフ店員が考える、いい店かどうか見分けるポイント
【元ブックオフ店員が考える、いい店かどうか見分けるポイント】
ブックオフに2年間勤めていました。その経験からブックオフに行くと、その店舗がどんな店舗かだいたいわかります。私にとって「いい店」というのは、「本が買いたくなる店」です。
では、どうやってそれを見分けるのか、私なりの3つのポイントを紹介します。
①棚に「穴」がない。
ブックオフには、本棚に本がびっしり並んでいると思います。しかし、お客さんがその本を買うと、だんだん本棚が空いてきて、10冊近く買われると「穴」になるでしょう。実はこれ、そのまま放置しておくと、店の利益にとってマイナスです。なぜならその「穴」の分、商品がない状態になり、お客さんが本を手に取る可能性が減るからです。また、「穴」が開いていると見栄えも悪い。この「穴」があるかどうかは、普段からお店のスタッフが棚の手入れをしているかどうか、で決まります。本棚に穴がたくさんあるということは、スタッフが店内を巡回していない、またはそれを「マイナス」と捉えていない証拠です。こういう店は、あまりいい本がそろっていません。
②面展が充実している、店のレイアウトが定期的に変わる
面展というのは、背表紙しか見えない本棚と違って、表表紙が見えるようにレイアウトされた棚のことを言います。この方法を使うと、本が見えやすくなり、お客さんが手に取る可能性が上がります。しかし、面展は本を置ける数が限られているので、「売れる本」を置かないと場所だけとってしまうことになります。また、お客さんが買う可能性が高いので、「穴」ができやすく、売れない本はずっと残るので、定期的なメンテナンスが必要です。売れ筋の本の知識も必要なので、スタッフの工夫や知識が問われます。また、それらのレイアウトはお客さんの目に止まらなければ意味がありません。定期的にレイアウトを変えたり、商品を変えないと、いくら目立つ場所にあっても、お客さんはその場所に行きません。それを理解し、手間を惜しまない店はいい店だと思います。
③値段の安いコーナー(100円〜200円)が充実している
ブックオフは買取した本を売り場の本棚に並べます。売れる本<並べる本だとすると、本棚が溢れます。その際に、行うのが「ところてん」という作業です。「ところてん」というのは、普通の値段で売られている本を値下げして、売る方法です。主に、売れ残っている本や、汚れている本などを値下げします。スタッフが時々その作業をしているので、見かけた方もいると思います。売れないプロパーの商品をいつまでも棚に置いていても、棚を圧迫するだけなので、値下げして買ってもらった方が、利益につながります。本棚の回転率をよくすることを、スタッフが理解していれば、自ずと値段の安いコーナーに本が集まるので、充実してくるはずです。
さて、3つのポイント、いかがだったでしょうか。
①棚に「穴」がない。
②面展が充実している、店のレイアウトが定期的に変わる
③値段の安いコーナー(100円〜200円)が充実している
その他にも、レジカウンターにいるスタッフの数や動き、セールの組み方もその店がどんな店かわかるのですが、今回はここまで。私が働いていたのは、10年近く前の話ですが、いろいろなブックオフの店舗を見ていると、おそらく基本的なことは変わっていないと思いますし、このポイントが言えると思います。もしブックオフに行く機会がありましたら、様子を見てみてくださいね。