#82 学校の主人公は誰か
来週から現場復帰です。
今日は、一回目の引継ぎに行きました。
授業の様子を見学させてもらおうと、6年生の教室に行くと
昨年担任していたこともあって、「あー!おにTだ」と歓声があがりました。
休み時間、子どもたちがたくさん集まってきました。
4ヶ月前まで一緒に過ごしていたんだけどね・・・
ずいぶん懐かしい人になってしまったようです。
でも、嬉しいものですね、こういうのって。
その後、私の代わりに入ってくれた先生から引き継ぎを受けたのですが、
すごく丁寧にまとめてくれていて、驚きました。最近の若い人は優秀なんでしょうか。
少なくともその先生と同じ歳の頃の自分と比べると格段に優秀です。
いろいろと引き継ぎを受ける話の中で
「全然授業が終わらないんですよ」
「計画がキツキツなんですよ」
という言葉が何度も出てきました。
詳しくは機密事項?なのでここには書けないのですが、
確かに教育計画を見ると、時間数が詰め込んであります。
あれ?土曜授業増やして、7時間目授業を増やして、夏休み短縮して、行事を減らしているのに、なんでそんなにキツキツなの・・・?
答えは、年間指導計画を見れば一発でわかりました。
ああ、休校に備えているのね・・・
オンラインで授業すれば一発解決では?
他の自治体や学校では、すでにもう対応できているのは、かなり知られているのでは???
オンラインに移行しさえすれば、キツキツのカリキュラム組む必要ないでしょ・・・。
今年度だけの特例?来年度も同じリスクあったら、同じことするんですか・・・。
教員の働き方改革は?残業上限45時間は?
いやまあ、こんなご時世「学習の遅れを取り戻す」に躍起にならざるを得ないのはわかりますが、あれれれ??今年から新しい学習指導要領はじまったんですよね。
コンテンツベースからコンピテンシーベースでは?
「終わらせる」って「教科書を終わらせる」ってことですよね。
教科書の内容をひとまず終わらせることは、資質・能力の向上よりも優先事項??
文科省で何年もかけて話し合われてまとめられてきたことと、まったく反対の方向に
行っているように思いますがそれでいいんですかね。今の子たちは待ったなしに次の時代に進んでいっているのに、「学習の遅れを取り戻す」とかいって結局時代についていけなくなっても知らんぷりでいいのでしょうか。
正直、こんなことを現場で叫んでも全く意味がないでしょう。
しかし、私はここで叫ぶし、教室で心の中で叫びます。
そして、子どもたちと一緒にこの状況を乗り越えようと思います。
お上がどう言おうが、目の前の子どもたちに聞いて、子どもたちを見取って授業する。
もちろん、担任の先生に嫌がられない程度に。
今日、子どもたちとの会話で何となくわかりました。
「自分たちが主体の学びがしたい」
学校の主人公は誰かってことですよね。