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「ふりかえり」を書いて

学校の教員になってから、「ふりかえり」を授業の最後に子どもたちに書かせることを

知りました。

 

「はい、今日の学習で を書いてください」

 

のようにです。多くの先生が行うので、子どもたちは疑問も持たずに「ふりかえり」を書きます。私も「ふりかえり」をすることに対して、そんなに疑問を持つことはありませんでした。

 

教師になって数年して、『学び合い』に出会い、「目標と評価の一致」について考えるようになり、一つひとつの教育活動に「目的」を考えるようになりました。「何のためにするのか」です。

 

各教科の学習をはじめ、自分が語ること、行事、その他の活動・・・ありとあらゆる物事の

「目的」を語り、意味を考えるようにしました。すると当然考えるようになります。

「ふりかえりは何のためにするのか」です。

 

省察という言葉を知りました。

リフレクションともいうそうです。

 

 この本を読んだことはないのですが、紹介している本ならいくつか読みました。

「ふりかえり」といっても、そんな簡単なものではないということは、まずいえるでしょう。

 

 

今年度の私は、この「ふりかえり」を「主体的に学ぶ態度」の評価物とし、取り組むことにしました。昨年度のおわりの方に、「子どもたちにどんなふりかえりをしてもらいたいのか」を分析する前に、休校になってしまった、という理由もあります。

 

1学期は、自分の感覚で「こんなふりかえりを書いてほしい」と子どもたちに提案して、

書いてもらいました。それから子どもたちの書いた文章を読んで、さらに項目を分類し、

2学期になって、新たに200人分のふりかえりを読んで、整理・分類を行いました。

 

その結果、子どもたちは大きくわけて4つの観点で「ふりかえり」を書いていることがわかりました。それをどのように価値づけするかは、ひとまずおいていおいて、「こんなふりかえりができるといいよね」と子どもたち全体にシェアすることからまずはじめてみようか、と思います。

 

子どもたちの中には、自分の学びを細かく振り返り、分析し、次の学習にいかそうとしている子がいます。「ふりかえり力」の高い子だと思いますが、おそらくそういう子は、これまでの学年で「よく考えて」過ごしてきたんだろうな、と思います。

 

このような子たちが書く「ふりかえり」を読みながら自分はどのような子を育てたいのかを

もう一度考え直し、「押し付け」になりすぎない程度を見極めて、子どもたちに提案していきたいと思います。