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たていと、よこいと

 

私は、学級でおきる人間関係のトラブルは、子どもたち自身で解決するように、促しています。それは、担任教師で解決しようとするよりも、解決できる可能性が高まりますし、子どもたち自身が「当事者意識」を持つからです。また、子どもたちが周りと「折り合い」をつけることが、大人になる上で必要な力だと思うからです。

 

もちろん中には、子ども同士では解決できない問題や、教師が介入しないといけない問題もあります。「子どもは有能である」というのは「子どもはなんでもできる」というわけではないですからね。子どもにできることもあるけど、子どもにできないこともある。それは大人と同じです。

 

また、子どもによっては「先生が解決してくれる」ことで安心する子もいると思います。それは今までの関わってきた先生たちとの比較でもあるのですが、「先生は冷たい」「先生は話を聞いてくれない」と感じることで、教師への信頼を失ったり、保護者に不信感を与えることにもなります。だから、子どもだけで解決するというのは、慎重にならないといけないです。私も何度も失敗してきました。

 

ある程度、クラスの人間関係が安定してきて、私のことが分かってくると、子どもたちは私にトラブル解決を求めないようになります。以前ある子が「先生に言ったって、「なんとかして」しか言わないよ」と言っているのを聞いて笑ったことがあります。いい意味で頼られていません。私も「よくわかんね〜」なんて誤魔化して、子ども同士で解決することを求めます。

 

そのような関係になってきた時、肝心なことを子どもたちから聞けない、ということもあります。教師の見えないところで、闇が広がっていく・・・なんてこともあります。今でも反省点なのですが、『学び合い』の中で「見とれない」闇が、子どもたちの中に潜んでいることは、よくありました。

 

そんな時にとても有効なのが、「振り返りジャーナル」です。

 

 岩瀬さんのとても有名な実践なのですが、私も何年も続けている実践です。

毎日書いて、毎日回答するのは結構大変なのですが、子どもたちから思わぬ声が聞こえてきますし、深刻な悩みや問題を聞くこともあります。

 

「何か先生に伝えたいことがあったら、伝えていいよ」という道を作っておく意味で、

この「振り返りジャーナル」は欠かせない実践です。

 

『学び合い』だけはうまくいかない、という言葉を最近よく聞きますが、

本当にそう思います。「『学び合い』っていいですよ、すごいですよ」というのは無責任ですね。

 

さて、タイトルの「たていと」「よこいと」

私の認識はこんな感じでしたが、どうなのかな。