GIGAスクール構想はうまくいくのか。
ICT活用推進に携わりはじめて、数ヶ月が経ちました。
このような立場なので、いろんな情報を仕入れますが、いつも思います。
GIGAスクール構想はうまくいくのか
上の方からは「勢い」を感じます。
しかし、学校現場からは「変わらないよ」という態度を感じます。
上の方からは、いろんな「良い」事例を紹介されます。
そりゃあそうでしょう。「良い」事例を見せることで、具体的に何を進めていけばいいか
見えてくるわけですから。
ICT活用推進役を行なっていてわかりましたが、「推進」「先進」していると白羽の矢がたち、その部分をとりあげようとし、関係各所に説明しようとする。
それはそれで仕方のないことだと思います。
しかし、あくまでもそれは「上澄み部分」
底の方はまあ、「それなりに」やっていたり、全然進んでいない、なんてことがあるんだと思います。
学校現場に10年近くいますから、だいたいわかってきましたけど、
学校の先生って「変わりたくない」人たちなんだろうな、と思います。
もちろん僕もその一人です。
だから、今までの前例を踏襲して、新しいことをしようとはしないし、
今までの前例を疑って、変えようとしたり、精選しようとしない。
コロナ禍、休校という学校にとっては、ものすごく大きな衝撃だったはずなのに、
結局、元に戻ろうとしている。そんな気がします。
もちろん、学校現場が忙しすぎる、大変すぎるのもわかっています。
変化なんかするより、安定している方がいい。そう考えるのは間違いないでしょう。
しかし、変化を嫌ったり、安定していることを望むことで、自分たちの首を締めていることにも気づいていないように思います。
今年度の途中に一人一台の端末が配備され、一部の先生たちは、「使う」ことができるようになったと思いますし、「活用」できるようにもなったと思います。それでも使いも活用もしない人はもういいんじゃないでしょうか。自身がどのような立場で仕事をしているのか、忘れきっているんですから。そんな方に何を言っても通用しないでしょう。
とはいえ、「根本」が変わらなければ、ICTも結局道具。
どんなに上の方が動かそうとしても、使う人が変わらなければ、何も変わらない。
単純に「負担」になる。負担になれば、余計に使わなくなる。
いつも通りの授業といつもどおりの学校生活を送り、それなりに「使った」ふりをする。
結局のところ、被害を被るのは、子どもたち。
情報活用能力も身に付かず、学び方も身に付かず、必要のない知識だけをダラダラ入れさせられ、入試や成績にしばられ、学んだふりをする子、学校にひとまず適応する子だけが、残っていく。そして、もう賢い保護者、先が見えている人は、学校を見捨てるんだろうな、と思います。そうなった時に、何がはじまるんでしょうね。学校の教員が切り捨てられていくのでしょうか。
このように考えると、私にこれからできることは、学校現場を少しずつ変えていくこと。
ICT活用推進という波に乗り、の在り方を問い、ICTの活用の在り方を問う。仲間を増やし、発言力をつけていく。結局それが、多くの子どもたちの未来につながるはず。
そのためにも、謙虚に学び続けないといけない。頭を下げ続けないといけない。
GIGAスクール構想がうまくいくかどうかは、私の行動にかかっている、と思うと頑張ろうという気持ちになる。