おに先生のブログ (noteに引っ越しました)

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おにマジック

「オオニシマジック」

 

なる言葉があるそうです。

意味は「おに先生が担任を持つと、子どもたちがめちゃくちゃ勉強する」とのこと。

 

この言葉を聞くと笑ってしまいます。

特に、最後に担任を持ったクラスは、子どもたちに勉強を「させた」ことはほとんどないし

宿題という「課題」を出すのをやめて、自分で学習を決めて、取り組む「自学」を行っていたので、やるかやらないかは子ども次第でした。

 

でも、子どもたちは毎日のようにめちゃくちゃ勉強していました。

補足しますが、全員ではありません。手を抜いている子もいれば、「めちゃくちゃ」やってない子もいます。そんな中でも面白いことをする子もいたし、コツコツと自分のペースを守って勉強している子もいました。ま、それはそれでいいと思っていました。

 

 

 

では、「オオニシマジック」が引き起こされるために、僕が何をしていたのか。

結論からいうと、そんな大したことはしてません。

 

 

・「何のために勉強するのか」を常々語った。

・子どもたち自身で必要な勉強の計画を立てさせ、それを毎日点検した。

・テストの点数を目標にし、それを全員で目指した。

・子どもたちが取り組んだ学習に目を通し、コメントを書いたり、紹介したりした。

・子どもたちが取り組むことに対して「すげー」「いいね」と言っていた。

 

 

これくらいです。

あとは、子どもたちの成長をじっくり待っていました。

もちろん、「それでいいの?」と個人的に言うことはありました。

 

 

要は、「オオニシマジック」というのは「学習する集団」にすることだと思います。

その中で子どもたちは学ぶことに前向きになっていく。それだけです。

 

 

だから、先生たちが子どもたちにあれこれしようとしていることに対して

「滑稽だ」と思うことはよくあります。

そんなことするから、余計に子どもは学ばなくなるのに・・・と残念な気持ちになります。

また、最近では「・・・すれば子どもは学ぶ!」みたいな謳い文句も目にしますね。

 

上にも書きましたけど、何にもしなくても学ぶ子もいれば、全然学ばない子もいますよ。

そして、魔法のように変わったりしません。

僕だって、あれこれ悩みながら、いろいろ試して、少しずつ、少しずつ変わっていくものだと思います。ただ、「子どもはめちゃくちゃ学ぶ」というイメージがあるから、焦らないというのは強みですね。