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校内研究への考え方

校内研究が終わりました。

私はメインではないのですが、サポーターとして関わらせてもらいました。

2年計画の研究だったのが、延期になり実質3年。その前にも2年あったので、5年かけた研究でした。もちろん途中、異動があるのでずっと続けたのは何名かだけですが、人が代わりながらもよく続けてきたな、と思います。

 

この5年間、私が勤務していた学校の先生方はほとんど文句を言わずに準備をされていました。以前いた学校では文句を言う人、授業させられる人で二分していたので、その違いに驚きました。

 

はじめのうちは、授業づくりに対して、教材研究に対して前向きな気持ちでいましたが、だんだん「それどころじゃなくない?」と思うようになりました。研究を頑張るより、日々の学級を安定させる方が優先度が高いと思うようになったからです。

 

もちろんそれは「優先度」の問題なので、研究をしない、という意味ではないです。授業をよりよくすることは、間接的に学級を安定することにつながります。

 

どちらも車の両輪の関係だと思うのですが、どうしてもその校内研究は、授業づくりによっていて、しかもそれ自体が目的になっていました。板書がどうだ、とか指導案がどうだ、とか手立てがどうだ、とか。

 

はじめは、それも授業づくりのあり方として、大事だなと思うこともありました。特に教材に対する考え方は、勉強が足りてないことが多く、学びがいもありました。ただ、どうしても授業中の子どもの様子とか、普段の先生方の様子の方が気になってしまうんです。

 

あ、あの子参加していないな

校内研究には力入れているけど、他には手を抜きすぎているな

 

とか。そうなってくると、一体校内研究って何のためにやってんのよと思う方が強くなり、

一気にモチベーションが下がりました。

 

ひとまず自分の中で折り合いがついたのは「これも仕事」ということ。

だから、この仕事に対して意見を言いたいなら、自分もこの仕事をちゃんとこなして、

意見を言うしかないな、と。

 

でも、この仕事に対する学校内でもウェートが大きすぎました。

まず時間がかかる。私は、必要のない仕事をするのが昔から嫌いなので、そういう仕事は

いかに効率化するか、を考えていましたが、校内研究の仕事は、効率化できるものが少なく、

かけた時間に見合わないものを、誰に頼まれたわけでもなくしなければいけないので、ストレスがたまっていきました。

 

結局、本質的な改善をすることもできずに、校内研究から離れることになりました。

ただ、「サポート」という名で関わることになりました。なぜなら、今までの校内研究に

「ICT」が絡んできているからです。

 

結論から言えば、「もっさり」

今までのやってきたことに、ICTを入れているだけです。

そもそもの校内研究自体が私にとって問題点がありまくりだったのに、

ICTを入れても同じというか、それ以上に何を目指しているのか分からなくなっていました。

コロナ禍というのもあって、制限されることも増え、内容の変更を迫られてきたはずなのですが、結局私の知る限りでは、そのまま。見て見ぬふりといったところでしょうか。

だからこそ、私には茶番にしか見えませんでした。

 

口が悪いのも承知しています。

この記事を関係者の方が読んでも、私は全然気になりません。むしろ、気づいてほしい。

「やめよう」「かえよう」という声を誰もかけないから、何も変わらない。

それは、校内研究に止まらず、校務全般に言えることです。

やめるためには勇気が入ります。かえるためには、エネルギーがいります。

でも、外部には何も言えないのです。時間と労力をかけたものに対して「意味ないじゃん」

って言えるような人は学校現場にはそういません。

もちろん、中の人が声をあげるのも、同じくらい難しい。実際に僕も結局何もできなかった。

 

だけど、今は違います。終わりました。もう同じことを続けていく必要はないのです。

今こそ、考え直すべきです。いったい何を大事にするのか。

僕は、もう関係のない身です。だから、どういう方向性になっても、見守るだけです。

ただ、同じことを続けていくんだったら、僕はもう身を引きます。

ま、そうなりそうな予感はしていますけど。