読み方が変わった
工藤校長の本や講演は何度も見聞きしてきたので、どのようなことを考えているかだいたい分かってきたつもりだったけど、違う本を読むたびに、少しずつ違う話題が登場するので、面白いです。
今までは「学校って何だ」というタイトルどおり、学校の現状を憂うことが多かったのですが、今回は少し読み方が変わりました。
自分は今まで、ちゃんと対立をおそれず、対話をしてきたのか、と。
学校の現状を憂いて、「だから今の学校はー」というのは誰でもできます。
管理職や他の職員のことを想像して「だから学校は変わらないんだ」というのも誰でもできます。
それよりも、自分が何ができたのか、これからできるのか
を考える方が有意義、というかずっと気づかずにいたな、と思いました。
特に、対立を避けて対話をしてこなかった過去を反省しました。
『学び合い』をこっそり実践していたことで、刷り込まれてきたのかもしれません。
ただ、子どもたちには「折り合いをつける」ことを求めてきたのに、
そんな自分は折り合いどころか、「避ける」ことばかりだったな、と。
とはいえ、対立を覚悟しながら、対話を続けていくのは今の自分には
かなりの勇気が入ります。やろうと思えば、明日からもできる。
でも、やらない方が楽。これは子どもたちも同じではないか、と思います。
本を読む際に、これからの教育を考える際に、まずは自分が行動できているのか。
身についているのか、そちらの方を考えたいと思います。