昨日の投稿と今の研究について
昨日の投稿、読んで頂いて方、ありがとうございました。
基本的に自分のアウトプットを目的にしているブログなので、
あまり中身のないものが多いのですが、昨日の記事は書いていて楽しいものでした。
頭をひねって、いろいろ調べて、文章化して・・・そういう営みは好きな方です。
現在は、ICTに関する研究を進めているのですが、これもまたいろんな情報が多くて
まだ消化できていない部分があります。要するにこうっていうのがない。
たとえば「なぜ学校でICTを活用していくのか」という問いにシンプルに答えている
ものはあるでしょうか。私は見つけられていません。おそらくですけれど、この答えをシンプルに答えるには、相当な情報収集と整理・分析が必要だと思います。
「なぜ地球温暖化は進んでいるのか」という問いにシンプルに答えられないのと同じですね。
ただ「難しいから一言で答えられない」というのも答えることを逃げているように思うので、
「なぜ学校でICTを活用していくのか」という答えを一つ挙げれば
【10年先、20年先の社会を形成する価値や技術を生み出す人材を育成するため】
だと考えます。
実はこれは文科省と、経産省と、言っていることが結構違います。
文科省はどちらかというと「全員に等しく」という印象。
経産省はどちらかというと「一部を伸ばして、他はそれぞれの方向で」という印象。
どちらの立場も分からなくはないですが、文科省は「格差はー」「差別がー」とか言われたくないのかもしれません。「個性がー」とか「多様性がー」とか言っているのにね。
補足ですが、「ICTを活用して、情報活用能力を身につければ、社会を形成する価値や技術を生み出す人材を育成することができるのか」と問われれば、違うと答えます。実は、上に挙げた答えは問いに対して、飛躍していると考えるからです。
スマホを使ったら新しい価値や技術を生み出せるのなら、もうすでに、すべての人がそうなっているでしょう。そんなことはないですよね。
学校でICTを活用することで、
今の学校現場の「学びの在り方」が変われば、
社会を形成する価値や技術を生み出す人材を育成することができる
と考えています。
そう、この「今の学校現場の「学びの在り方」を変える」ことが
私がICTを推進したり、研究したりしている根源なのです。
今までは、今の学校現場の「学びの在り方」を変えるのは相当難しいものでした。
例えば、個々の能力や意欲に合わせた学習を紙ベース、本ベースで行うには、どうしても
モノが足りなすぎます。しかし、ICT、一人一台端末があれば、インターネットという大きな図書館から自由にどんどん学ぶことができます。これは学びの在り方が大きく変わる契機ではないでしょうか。
そのためにも、子どもたちに自由に学ばせる環境を作ることが欠かせません。
しかし、私の感覚では、未だにICTを教師主導で使っていることがほとんどです。
これを何とかしていきたい。
ま、『学び合い』を広げていきたいという数年前からの気持ちと根本は一緒なんですけどね。
さて、今の学校現場の学びの在り方をICTを活用してどう変えていけばいいか、これが私の大きな研究テーマです。上に挙げたように、文科省と経産省ではスタンスが違うのも、大きな問題です。
でも、今だからこそ研究していきたいと思います。
研究内容はTwitterで小出しにしていこうと思いますので、ぜひ。