ビジョーナリー・リーダーシップ
先日から『ビジョーナリーカンパニーZERO』を読んでいます。
会社経営の本なので、完全に職種が違う分野なのですが
学校の教員にもつながる部分があるということで読んでいます。
だいたい目を通してみて、ピンときたのは2割〜3割くらいです。
あとはほとんど分からない笑
ピンときた中から、一つ挙げるとしたら「リーダーシップ(・スタイル)」の部分です。
校長のリーダーシップ
ミドルリーダー
ICT推進リーダー
最近、学校現場でもよく聞かれるようになってきました。
「校長のリーダーシップ」なんてのは、特に聞く言葉ではないかと思いますし、
まさに「リーダー」の仕事でしょうから、分かります。
また、年齢層や経験年数だけでなく、校務分掌等でも「リーダー」という仕事は増えてきました。
そもそも「教師」という立場は子どもたちの前では「リーダー」とも言えるのではないかと思います。
さて、この『ビジョーナリーカンパニーZERO』の「リーダーシップ・スタイル」には、
7つの要素とし「リーダーシップ」の要素が紹介されてます。
1 誠実さ
2 決断力
3 集中力
4 人間味
5 対人スキル
6 コミュニケーション能力
7 常に前進する姿勢
まあ、よく聞くような単語が並んでいるわけですけれど、それらの中の「誠実さ」に
「言行一致」という項目があります。短いので引用します。
自らの言葉を行動で裏づけない経営者には誰も共感しない。もちろん完璧な人間などいない。誰もが100%理想どおりに生きられない。しかし理想の25%も実践しない経営者もいる。彼らの言葉は飾りにすぎない。その誠実さを見ると吐き気がする。リーダーとしての資格はない。そして当然ながら、このような経営者に偉大な企業は作れない。言行一致、有言実行あるのみだ。
この部分、経営者を「教師」とか「担任」とか「校長」と変え、企業を「学校」「職員室」「教室」と変えても自然ではないかと思います。
この言行一致というのは、私自身、特に学級担任として意識してきたことであり、自分が腑に落ちていないことしか、子どもたちに語っていなかったと思います。「子ども」といえでも、
彼らは教師の言動をよくみている。そこにズレがあればあるほど、子どもたちの心は離れていき、話を聞いてもらえなくなるのを知っています。これは、職員室における校長の言動に置き換えても同じです。
このように「リーダーシップ」の「誠実さ」だけをとっても教師に当てはまる部分があるということは、教師というのは「経営者」の理解も必要なんだろうな、と思います。
この本には「ビジョン」や「人材」など、まだまだ役に立つ部分がたくさんあります。
簡単に読める本ではありませんが、一読する価値はありそうです。