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2月28日、学校が止まった日

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2020年2月27日

首相、突然の休校要請

あれからまる2年が経ちました。

休校が決まり、子どもたちと別れてから書いた記事を以下、少し改変して引用します。

 

安倍首相、臨時休校要請
まさか・・・。職員室が騒然。

 

そのまま帰宅。これはもしかすると、明日で終わり?

いろいろなことが頭をぐるぐるまわる。Twitterを見てみたら、休校関連の話題ばかり。多くは「子どもを誰が見るんだよ」だったけど、自分の関心は「明日をどう終わらせるんだよ」だった。

 

 最後の日は、心に残るものでありたい。これは教師をはじめてからずっと続けてきたことだ。エゴでもあると思うけど、これがあるから教師を続けてきたといっても過言ではない。子どもたちと一緒に過ごしてきた思い出は、かけがえのないものだから。それを共有できる唯一の日。

 

涙を流すかもしれないし、さっぱり終わるかもしれない。いろんな終わりがあった。今年はどうだろうか。でも、まずは何から片付けたらいいだろう・・・そちらの方が大事かいや、最後のお便りを書く方か・・・興奮して寝れない。とにかく、明日朝早く行って決めよう。

 

4時起き。5時には到着。

もちろん、誰もいない。転校生に向けたお便りと最後のお便りをつくる。教室に戻って必要な資料を集める。

今日これをすべて返却するのか・・・

 

 子どもたちがやってきた。

残っていた学習と今日する予定だったテストを終わらせ、片付けをし、ドタバタと午前中がおわった。昼に通知が来た。来週から休校。4月6日まで。放送の後、プリントを配る。

思い出ビデオをみる。語る。涙が出る。ジャーナルを書いてもらった。

帰りの準備する。最後は明るくお別れ。

 

教室は中途半端に荷物が残っているけど、1日前とは大違いでガランとしていた。本当は「さあ、来週」って教室を閉めるのに。作っていた来週の時間割は幻となった。日常がこうもあっさりなくなるものなんだ。

 

 普段、1ヶ月で行うことを1日ですべてやった。

ヘトヘトだった。子どもたちもそうだっただろうな。複雑な気持ちだっただろう。

そんな中、寄せ書きを作ってくれた子どもたちに感謝したい。

 

 1年間が終わりました

 

 

1ヶ月近くを残して、急に終了してしまったクラス。

気持ちの整理がつかぬまま、お別れとなってしまったことは、今でもよく覚えています。

3月いろんなことをやりたかったし、お別れまで気持ちを高めていきたかった。

いい形で終わりたかった。仕方ないのですが、いまだにそんなことを思います。

このジャーナル一冊ずつに気持ちをこめてメッセージを書いたつもりだけど、

何かの機会に読み返してもらえたらいいな。

 

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あれから、社会が学校が大きく変わってしまいました。社会ではテレワークが広がり、学校ではオンライン授業が行われるようになりました。

 

一方、学校で子どもたちはずっとマスクをつけ、関わりや活動を制限されました。行事は削減か縮小され、コロナの波とともに感染対策の強化が求められました。

 

「ウィズコロナ」「新しい学校様式」とか言われるようになりましたが、私はまだ受け入れられません。マスクを外し、子どもたちがニコニコと会話し、気持ちよく歌える、そんな学校に戻ってほしいものです。

 

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