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「サポート」とは何か。

以前、小学校の先生が学期末の反省会でこのようなことを、述べていました。

 

「もっとサポートが欲しい」

 

結局その先生は、体調を崩し、休職しました。

 

私は今、サポートをする側の立場にいますが、この「サポート」とは人それぞれ違うんだろうなと最近思っています。そして、個々人が責任を持って職務を行うことと、サポートすることも人によって違う。この違い、すなわち「ズレ」がしだいにストレスになり、体調不良を招く要因の一つではないかと思います。

 

例えば、教室に「気になる子」がいるとします。

小学校の学級担任は、その子も含めて学級経営していくことが基本ですが、担任の先生一人の力ではどうしようもないこともあります。そんな時は「サポート」が必要なのかもしれません。

 

しかし、その先生の願う「サポート」がその子の「排除」を願うものであったら、私ならそれは「サポート」だと思いません。「学級担任の責任放棄」と思います。変わるべきは、その先生自身です。

 

かといって、そのまま何もしないままだったら、その先生はどんどん疲れていくし、子どもはいつまでたっても学級に馴染むことはできません。理想としては、その先生と対話を重ねながら伴走し、その子ども自身を受け入れられるようになっていくことが最善なんだろうと思います。ただそれは容易なことではありません。

 

その先生自身と良好な信頼関係が成り立っていないといけないし、継続して話ができないといけません。その先生自身に「変わろう」という意志がなく、子どもや保護者のせいにすることを選びつづければ、根本解決にはなりません。

 

コロナ禍を経て、職員室での横のつながりが薄くなり、教員同士が信頼関係を築きにくくなってきました。これからは今よりも意識して、その先生が求める「サポート」が何かを見出し、じっくり話をして少しずつ考え方、捉え方を見直して行く必要があるでしょう。それは、私のように「サポートする」ことが職務になっている人だけではなくて、職員室全体がその意識になることが大事だと思います。