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#53 教師と子どもの「ズレ」

 

知識・技能

思考・判断・表現力等

学びに向かう人間性等

 

今の学習指導要領で目指している「資質・能力」です。

教科の見方・考え方をはたらかせながら、伸ばしていくものとされています。

 

最近では「非認知能力」だとか「情報活用能力」だとか「◯◯力」もいろいろ出てきて

伸ばす能力のオンパレードです。

 

それに対して教師は、板書をつかったり、プリントや教材を工夫したり、最近ではICTを活用して、授業づくりを行い、子どもたちの力を伸ばそうとしています。

 

しかし、いろいろな教室で子どもたちの様子を眺めていると「◯◯能力を伸ばす」以前の子の存在が気になります。

 

・自ら考えて行動できない

・教科書に書いていることが分からない

・周りの子たちと関係をつくることができない

 

このような子たちの存在を棚上げして、高いレベルのことを目指すことって本当に大事なのかなと思います。学校に馴染めない、学校に来れない子たちは増え、特別支援学級に籍をうつしたり、オンライン学習やフリースクールに行く子が目立つようになったのは、教師側と子ども側に「ズレ」がはっきりしてきたのではないかと思います。

 

正直言って、今学校で取り組んでいる授業研究は、教師のためのものばかりです。

教師が教材を研究して、教師が思うような理想の授業を展開して、それをあーだこーだ言っているだけ。本当に大事なのは、すべての子どもたちが自ら進んで生きていけるようにすること、教科書レベルでいいから「分かる」と思えるようになること、周りの子たちと関係を築きながら、成長していくことではないかと思います。

 

このレベルのことができるようになってから、◯◯能力を伸ばすでも全然間に合うと思います。