『学び合い』
「あのクラス、子どもたちの雰囲気がいいよね」 「子どもたち、授業中がんばっているよね」 そんな会話を職員室でよく聞きます。勤務校が複数の教員で一つの学年の授業を割り振りしているからでしょう。私も1年生から6年生、特学と様々な学級に補充に入る…
『学び合い』を実践する教師は直接子どもを変えようとするのではなく、集団を変えます。 すると、うまく学校生活に馴染めなかった子や勉強が厳しい子によい変化が現れます。 集団の力、子どもの力です。 ただし、子どもの変化には時間がかかります。1週間、…
特別支援学級の1年生の子ども3名に、算数の授業をしているけれど、かなり難しい。 まともに指導できるのは2名が限界。 これ別に特学の子だからというわけではなくて、 分かり方が違う子達を教師一人で同時に教えるのは無理だということ。 特学の授業で改めて…
今日は、とあるセミナーに参加しました。 その中で「アンラーニング」という言葉を聞きました。 要するに、今までの自分の教育観を捨て去り、新しいものを再構築していくということです。 すごくもっともらしいことだと思いますが、一言ツッコミたくなりまし…
『学び合い』の授業を見学して、指導助言をしてほしい。 そのようにお願いをうけて、とある学校で授業を参観させてもらうことになりました。その授業は、子ども同士が自由に席を立って教室内を歩き回り、子ども同士が問題の解き方を説明したりする授業でした…
先日、昨年度担任していた子どもの保護者に声をかけられました。 「うちの子が、先生の話をよくするんです。『学び合い』はよかったって。そして、将来学校の先生をやってみたいと言っていました。将来の話をするのは初めてだったので、驚きました。先生に直…
最近になって『学び合い』をしている子どもたちの姿を見ながら 「あ、だいぶいい状態になってきたな」と感じるようになりました。 「いい状態」というのは、感覚的なものなので、「どういう状態?」と言われると説明しにくいのですが、要は「子どもたちが勝…
現在私は小学校5年生の担任をしています。 主に算数の授業で『学び合い』の授業を行なっています。 (正確に言えば、僕の教育実践の根底が『学び合い』の考え方なので、実践自体は教科や内容に限りませんが、算数が本に載っているオーソドックスな授業なの…
昨日、とある会で「『学び合い』のメリット・デメリットは何か」 という話題になりました。 自分もこの問いを問われた時に、何て答えるだろうと考えながら聞いていました。 ある方は 「デメリットはメリットにもなりうる」 「デメリットと言われることは、実…
教室内で大声を出す 教室を飛び出す 周りの子とトラブルを起こす 学校ではいろんな子がいて、いろんなことが起こります。 その中には、上に挙げたような、いわゆる「問題行動」を起こすこともあります。 先生たちはそのような子たちへの「指導」に奔走するわ…
今日は学校の先生向きの内容です。 先日から「学習評価」の研修を受けています。 そこで何度か話題になったのが「目標と評価の一体化」です。 つまり、ゴール(どんな子どもを育てたいのか。子どもにどんな力をつけさせたいのか)を 具体的にイメージし、授…
「どんな教育をしたいの?」「どんな授業をしたいの?」「どんな先生になりたいの?」いわゆる『(あなたは)何をしたいのか』シリーズについて、考えました。 この『(あなたは)何をしたいのか』を聞くようになったのは、Zoomの会。「こわ〜い」先輩方がよく話…
『学び合い』とは? 意外にも答えにくい質問です。長年実践しているのに・・・ 『学び合い』とは・・・・な授業です。 『学び合い』とは・・・・な教育理論です。 『学び合い』とは・・・・な考え方です。 実践者によってこのような言い方がいくつかあり、い…
中学校の先生方の話を聞く機会がありました。 話を聞く中で、小学校教員の自分には興味深い点がありました。 「○○科(教科名)はーーーが大事だと考えています」 「△△科の学びはーーーとすることが多いです」 と各教科の「学ぶべきこと」や、「学び方」をま…
先日、後輩の先生と話をしていこと。 今は『学び合い』を進める時ではない。 と。確かにそうだな、と思います。 例外はあります。 校長が認める時 です。 というのも「学び合い」という言葉がよくない。 「話し合い」「交流」「教え合い」を想像させるし、 …
僕は『学び合い』実践者です。 という言い方、なんかカミングアウトみたいで勇気がいります。 いや、正直なところ「『学び合い』やってます」でも「『学び合い』実践しています」でも「『学び合い』実践者です」でも、どう表現しようが、『学び合い』という…
『学び合い』とは、上越教育大学大学院の西川純教授が提唱する教育理論、教育実践です(この言い方は私がそう呼んでるだけです) 『学び合い』に『』(二重カギ括弧)が着くのは言葉通りの「学び合い」と区別するためにだと考えています。 『学び合い』は2つの…
数年前、学校全体で『学び合い』を実践して成果をあげた、とある中学校に仕事の関係で行きました。当時の校長先生も来られてお話をしました。相変わらず熱量、パワフルさでした。現在の校長先生も、『学び合い』研究会発足時にお会いしたことがあり、当時の…
コロナ禍になり、担任をはずれ、関わりが制限されるようになり、 私のやってきたことは、ほとんどできないようになりました。 その一方で私が大きく関わるようになってきたのが、ICTでした。 僕は、ICTを通して今までやってきたことを行おうとしてきました。…
「全員が分かる」ことから 「一人ひとりの学びと人生がよりよくなる」ことを目指すようになったのは、 何年間か、発達の特性のある子たちと関わりを持ったからです。 勉強というより、学校という環境に馴染むことでOK テストの点数より、学ぼうとする姿勢が…
今まで自分がやってきたこと 板書、発問、グループ活動、ノート指導・・・それは本当に子どものためになっているか、疑うようになりました。 そこで、少しずつやめていきました。子どもたちに任せる時間を増やしていきました。 ただし、子どもたちには条件を…
「先生の授業だりい」と言われてから、目が覚めました。 いや、それが決定打になっただけで、もう少し前から 「自分(教師)一人で「全員が分かる」授業をするのは不可能だ」ということはわかっていました。 テストをしてみたら、点数に表れていない子 発問…
教員時代「全員がー」にこだわってきました。 そういう想いで教育活動にあたっている方は多いのではないかと思います。 教員になりたての頃は「全員が発表」をよく目標にしていました。 ネームプレートを使って、全員一回は授業中に発表することをさせたり、…
様々な教育書や、講演会で教育に関する話を見聞きすることがありますね。 でも、心打たれた言葉や話も、いつの間にか忘れてしまっている、なんてこともあります。 それではせっかく見聞きしたことが無駄です。 そこで私は大事な言葉をメモして、毎日見るよう…
授業をかえたい 学校の、教師の在り方をかえたい そう、ずっと思ってきた そう思うようになったのは、 『学び合い』を実践して、 自分自身の授業がかわったこと 学校、教師の在り方がかわったから。 正直、『学び合い』っぽい『学び合い』は、最初の2ヶ月く…
ICTを使って『学び合い』をしたいのですが、 実践例はありますか? と聞かれることがあります。 質問に対して質問で返して申し訳ないのですが、私はこう答えます。 「あなたはどんな教育、どんな授業をしたいのですか?それによってできるかできないか変わり…
nao-taka.hatenablog.com なおたかさんのブログでこんな記事がアップされていました。 読みながら「分かるなあ〜」と思いました。テストの点数については、私も何度かブログに 書いたように思います。 記事の中で少し紹介されていた西川先生の本は 簡単で確…
G suiteを職場内で広げていく立場になって3ヶ月。一人一台導入を機に、いよいよ使う機会が増えてきたからか、職員室内でGsuiteに関する会話が増えてきた。直接私に聞いてくる方もいれば、近くの分かる人に聞いている方もいる。 逆に研修だけ受けて、あとは…
「一人も見捨てない」 『学び合い』の「3つの観」と「1つの願い」の 「願い」であると、言われています。 『学び合い』を実践するにあたって、欠かせることができないものだとは思いますが、 「目標」にすべきことか、と言われたら、私は違う、と思ってい…
『学び合い』サイコー やっぱり『学び合い』 『学び合い』じゃないとダメ こんな偏った言葉しか出てこない気分です。 これまで、『学び合い』を制限されても、最善を尽くしてきましたよ。 「話し合う」ことができないのであれば、「話し合わない」関わりを意…